世界28カ国で初登場No.1
INTRODUCTION
世界が確実に48時間で終わるとき、あなたは何をしますか?
徹底したリアリティと最新VFXが生んだ―地球最後の2日間の映像黙示録

“突然の天変地異による世界の崩壊”―地球規模の危機に直面する中で “解決に苦悩する科学者や政府”“ヒーロー達の献身的な活躍”が幾多のディザスター映画で描かれ、時には世界を救い、時には苦渋の決断により一縷の希望を人類に残してきた。しかし、科学者や軍人ではなく、国の要人でもない普通の人間が、現実の世界で、何も分からないまま絶望的な極限状況に放り込まれたときに何ができるのか?
『グリーンランド-地球最後の2日間-』は、突如現れた彗星による世界崩壊までの48時間を、状況も分からないまま生き残る道を必死で探すごく普通の一家の目線で描き、徹底したリアリティと最新VFX映像で、“そのとき何ができるのか?”“真のヒーローとは誰なのか?”という問いを我々に突きつけるリアルディザスターアクションだ。

家族を守るため、決死のサバイバルに挑む平凡な建築技師の父親ジョンに『ジオスト―ム』『ハンターキラー 潜航せよ』のジェラルド・バトラー。『エンド・オブ・ステイツ』以来の再タッグとなるリック・ローマン・ウォー監督と共に、痛快なアクションから一転、これまで演じてきたタフなヒーローではなく、リアリティのある世界での新たなヒーロー像を描いている。

STORY
人間の善と悪が交差する世界で、父親に残されたのは家族を守ることだけだった…

突如現れた彗星の破片が隕石となり地球に衝突。平和な日常は一瞬で吹き飛んだ。
各国の大都市が破壊され、更なる巨大隕石による世界崩壊まで残り48時間に迫る中、政府に選ばれた人々の避難が始まり、建築技師の能力を見込まれたジョン・ギャリティと、その妻、アリソンと息子のネイサンも避難所を目指して輸送機に向かう。しかし、離陸直前にネイサンの持病により受け入れを拒否され、家族は離れ離れになってしまう。
ジョンが必死で妻子を探す中、誘拐されて医療処置を必要としているネイサンの救出に走るアリソン。人々がパニックに陥って無法地帯と化していく状況と闘いながら、生き残る道を探すギャリティ一家は、やがて人間の善と悪を目の当たりにする…

TOPICS
CAUTION

地球に迫りくる現実の巨大天体ニュース

2020.6.7:
小惑星の地球接近が通過から2日後に検知される。
2020年6月5日、直径約122mの小惑星が、月までの距離80%という至近距離まで地球に接近していたが、観測体制の不慮により最初に存在が知られたのは2日後となった。 (2020年6月17日 英エクスプレス紙より)
2020.11.13:
小惑星が地球に史上最接近
直径5〜10mの小惑星が、地球上空約386kmを通過。これまでに最も接近した小惑星の約3000kmの記録を大幅に更新した。 (2020年11月24日 Newsweekより)
2021.2.15:
白亜紀の地球上の動植物の死滅、直径10数kmの彗星衝突が原因との研究発表
約6600万年前、ユカタン半島北端付近に衝突して、地球上の恐竜や動植物の約75%を死滅させた天体は、直径10数kmの彗星と発表された。 (2021年2月15日 ハーバード大学&スミソニアン研究所公式サイト CENTER FOR ASTROPHYSICSより)
2021.3.21 :
超巨大な小惑星が観測史上最速となるマッハ100で地球に接近
直径756m〜1.7kmの小惑星が3月21日に地球に最接近することが報じられた。これは地球を通過する今年最大の小惑星になると考えられており、その速度は、NASAの観測データ史上最速時速12万3,887kmとなり、音速の100倍となる。 (2021年2月3日 Newsweekより)
アカデミー賞受賞VFXスタジオ:PXOMONDOによる超現実的VFX
2009年『2012』でVFXを一任され頭角を現し、2012年に『ヒューゴの不思議な発明』でアカデミー視覚効果賞を受賞。映画では『ジャスティス・リーグ』『ミッドウェイ』、TVシリーズでは「マンダロリアン」「ザ・ボーイズ」等、スペクタクル映像には欠かせないスタジオとなっている。
PRODUCTION NOTE
  • NOTE 01
  • NOTE 02
  • NOTE 03

[ 浮き彫りになるリアルなヒーロー像 ]

自身を代表するシリーズとなった『エンド・オブ・ホワイトハウス』のシークレットサービス、マイク・バニング役など、タフなヒーローを演じることの多いジェラルド・バトラーが、プロデューサーも務める本作で選んだのは、ごく普通の建築技師のジョン・ギャリティを演じることだった。
「この映画は『ヒーローが彗星をぶっ飛ばす』というような物語ではないんだ。主人公の倫理観が試されるシーンが数多くあって、巧妙な表現がとても気に入っているんだ」
バトラーはこう説明する。
「全ての人が平等に同じ困難に直面する。それによって人間の本質が明らかになって、誰がヒーローで、誰が臆病者なのかがはっきりする。ジョンは、妻と子供を守るためなら何でもする父親という意味で、どこにでもいる人物と何ら変わりはないんだ」
本作は確かに、愛する者を救うために巨大な困難に立ち向かう父親であろうと、日常の中で勇気を出して闘っている人であろうと、市井のヒーローを称えている映画である。それについてバトラーが説明する。「本物のヒーローっていうのは、毎朝起きて、日々の闘いに出かける人たちなんだ。病院で働く人たちや、救急車を運転する人たちがその例だよね。この映画では、悪い行いをする人間も出てくるけど、明日をもしれない現実に直面しているのに、自分の出来る範囲で助けの手を差し伸べる人たちも大勢登場するんだ」

[ 未曾有の災害の中の家族ドラマ ]

本作では終始、ギャリティ一家の3人の目線で世界崩壊の2日間のパニックが描かれる。
「この物語は、家族の内側から外を見ている視点で語られている。観客が、この家族と深く関わっているような気持ちになるように、それぞれのキャラクターが詳細に描き出される。テーマは、家族、再生、人間性。つまり人生の核心にあるもので、心を揺さぶるんだ」と、プロデューサーも務めたジェラルド・バトラーは語る。
一家の決死の旅路では、別居状態の妻アリソンは、夫の内面の強さと優しさと同時に、自身の強さと優しさも見出す。彼女の人格と葛藤を表現できる女優として、バトラーとリック・ローマン・ウォー監督は、『デッドプール』シリーズでデッドプールの辛辣な恋人役を好演したモリーナ・バッカリンにアプローチした。脚本をもらった時、よくあるアクション映画だと思っていた彼女だったが、実際は誰もが共感できる問題が描かれている、リアルな夫婦の物語であると理解したと言う。
ウォー監督は、バッカリンについてこう語る。「ジェラルドとモリーナの息はピッタリで、ストーリーの中に流れる深い愛情関係と心情と一緒に、彼らの旅路での行動、そして映画の目指すところをしっかりと表現してくれると思ったんだ」
一家の3番目のメンバーは、ひとり息子のネイサン。難病を抱えながらも、ときに強さを発揮する、一筋縄ではいかない役を演じられる幼い俳優を見つけるのは容易なことではなかった。ウォー監督が言う。「まず、外見的にジェリーとモリーナの子供らしく見えなければならない。さらに幼い頃から感情をうまく表現できる子役はなかなかいない。でもロジャーはそれができた。3人をあわせてギャリティ一家が完成したんだ。観客は一家が揃って最後まで無事に生き残ってほしいと思うんだよ」

[ 二つのモンスター ]

ディザスター映画やスリラーは、圧倒的に恐ろしい「敵役」を必要とする。それは、人間であったり、怪物や、超自然的な存在、または自然の力であったりする。どのような形で体現されようと、悪役というものは強大に描かれることが多い。だが、惑星を消滅させるような規模の彗星ほど巨大な「悪役」は他に類を見ないであろう。本作の悪役は、「クラーク」という名の彗星で、地球に向かって進んでいるのだ。
ウォー監督は、この「モンスター」ともいえる彗星が、想像を絶する威力で地球に向かっていて、それもいつ襲ってくるか分からないという設定にしたかった。
「映画作りで楽しい部分は、できるだけ真実味を持たせようとする過程なんだよ。だから、リサーチをたくさんして、彗星の速度や、別の太陽系からいきなりやってきて数時間で地球のレーダーに感知されたエピソードなどを知った。小惑星や彗星や隕石は、お互いにぶつかり合って、数百万年の間にバラバラになる。そして最終的に何百万個の個体になるんだよ。ということは、いつ衝突してもおかしくないモンスターがいくつもできるんだ。映画では、『もしこんなことが起きたら』という問いかけのもとに、自由に創造することができるんだ」
監督は、劇中に登場する別のモンスターについても言及している。そのモンスターとは、凍ったガスや石やちりでできた巨大な雪だるまのような彗星よりも、もっと身近な存在である。監督が言う。「道徳的にグレーで、人を試すような状況の中に、登場人物を置くんだ。善良な人々が、生き残ろうと必死になった時に極悪非道になる様子を描いているんだよ」
スタッフは、さらに災害時の人間の行動も探求した。ジェラルドが言う。「昔から、空とか、惑星、彗星、小惑星といったものが大好きなんだ。だから、彗星の衝突に関するいくつかのドキュメンタリーをリックに紹介した。それからさらにリサーチを行って、人々がどんな反応をするかについても調べた。救命救急隊員についてとか、災害後によくある略奪行為についても。誰がどんな反応を示すかについて詳しく調べたんだよ」

CAST
STAFF